日本国内の景気が下り坂になると増える国際事業投資。
国内企業を中心に盛んに行われています。個人で行う国際事業投資は2018年現在、まだまだ浸透していませんが、富裕層の一部はすでに投資の準備をしています。
投資すること自体は簡単ですが、株やFXに比べてそれなりの資産が必要です。
そこで、今回は国際事業投資の特徴やメリットをご紹介します。
スズキが国際事業投資に成功した理由
国際事業投資の内容は主に自社機能の一部を海外に移したり、人件費が安い海外で工場を建設し、現地の方を雇うことです。
日本は北米やヨーロッパに比べると人件費は安いですが、周りを見渡せば日本に比べてはるかに安い国があります。主な投資先は中国やフィリピン、インドなどのアジアが中心です。
アジアに投資する代表的な企業は自動車メーカーで、中でもスズキはインドとの関係性が強く、積極的に投資をしています。
インドでの販売網を強化するために、1981年にインド政府との合弁会社マルチ・ウドヨグを設立し、南アジアで最大の自動車工場になるまで成長させています。
その後はマルチ・スズキ・インディアに名前を変え、2015年には累計1500万台生産を達成しました。
スズキが成功した背景にはインドの交通事情が追い風となっています。
日本の住宅街と同じく道路が狭いため、コンパクトカーの人気に火が付いたことが理由です。
また、日本やオーストラリアと同じくイギリスの影響を受けているため、右ハンドルであることも成功した理由の一つと言えるでしょう。
個人で行う国際事業投資
前述したように、国際事業投資は大金が必要なことが分かります。
そのため、個人では限界があり、仮に失敗してしまった場合には莫大な借金が残ってしまいます。
しかし、それを回避する方法があり、富裕層の副業としてひそかな人気があります。
日本や韓国など一部の国を除いたアジアではベンチャー企業が盛んで、出資する代わりに株式を取得します。
一般的な証券会社ではベンチャー企業の株を買うことができないため、専門の業者を通して購入するか、関係者に直接アポを取って契約を結びます。
株式投資なら人件費や建設費は必要ないという特徴があります。
2010年代後半からITベンチャー企業が人気となっています。
ベンチャー企業は国際事業投資に最適
国際事業投資の特徴は他にもあり、株式を取得すればするほど経営に携わることができるメリットが受けられ、上場したり大企業に買収された時に入ってくるリターンが大きくなります。
日本ではリクルートが上場した際に、自社株を持っている社員が一気に裕福になったことが大きく報道されました。
ベンチャー企業が生まれにくい日本ですが、それを逆手に取り視野を広げてみることが大事です。