外資預金あるいは国際投資などに関心を持っている人は、外貨MMFという名称を目にする機会があるでしょう。

「外貨預金と同じなのでは」と考えている人もいますが、実際はそうではありません。

外貨MMFとはどのような特徴を持つものなのでしょうか。

今回は外貨MMFの始め方について、その特徴を踏まえて解説していきます。

安全性の高さが特徴的な外貨MMF

外貨MMFとは「マネーマーケットファンド」の略語で、日本の円を外国通貨に交換して国債、あるいは社債などに投資し運用していく投資信託商品です。

投資先としては、安全性が比較的高いとされる企業の社債および国債であることが特徴です。

利益は分配金や為替差益の形で得られ、外貨預金と比べると高金利です。

為替手数料が安く、少額からでも投資が可能な点が特徴で、投資商品の中ではリスクが低い商品として人気があります。

リターンに関しては他の種類の投資信託のように高くないものの、高い安全性が魅力です。

その理由は、外貨MMFがペイオフの対象になっているからです。

仮に外貨MMFを購入する証券会社が破綻したとしても、外貨MMFの資産は全て保護されます。

一方、外貨預金の方はペイオフの対象外です。

証券会社が破綻した際、元本は保護されません。

その点から見ても、外貨MMFは資産の安全性が高いと言えるでしょう。

少額からでも投資が可能で導入しやすい

外貨定期預金では10万円以上と設定しているケースが多いため、初心者にとってはハードルが高いと感じる人もいるでしょう。

その点、外貨MMFなら1,000円からでも投資が始められる点が魅力です。

経験があまりない人や外貨投資に自信がない人でも気軽に開始できます。

また、外貨定期預金は出し入れする期間や時期に制約があるので、資金を急に調達しなければならない時に不便なことがあります。

しかし、外貨MMFは購入だけでなく解約の申込みも好きなタイミングで行えます。

元本の保証がなく、為替リスクはあるものの売買取引が好きな時にできるので、為替レートの急変にも柔軟に対応できます。

外貨MMFを始めるには?

外貨MMFを始めるには、まず銀行口座を開設するのと同様に証券口座の開設を行います。

申し込み自体はインターネットでも行うことができますが、開設後に送付される所定の書類に署名と捺印をして返送する必要があります。

この書類に不備がなければ、基本的に口座はすぐ開設されます。

口座の開設を確認したら、口座開設通知に示されているIDとパスワードで口座にログインします。

売買に不可欠な資金は、インターネットバンキングを通じて自分の銀行口座から証券口座に移しましょう。

希望の商品を見つけたら、現在の価格をチェックして買い注文を行います。

売り注文でも手順は同じです。

初心者にも比較的挑戦しやすい外貨MMF

低金利時代になっている今、大切な資金を運用する方法として注目を集めているのが外貨MMFです。

外貨預金と異なる外貨MMFは利回りが高く、少額からでも始められるため、初心者や積立投資を長期的に行いたい人におすすめです。

外貨MMFは様々な証券会社で扱っていますので、比較しながら納得のいくものを見つけて下さい。